◇ “アメリカ号”- NYYC - について ◇
タイプ : パイロット・スクーナー
進水 : 1851年5月3日
デザイナー : George Sterrrs
船長 : Richard Brown
“アメリカ”のデザイナーは、革新的な設計者で、当時の常識的な船の設計を覆し、ナイフのように鋭くとがった船首(バウ)とそこから弓のように船尾(アフト)にかけて広がる船体の設計を世界で初めて取り入れました。それまでの常識的な船形とは、反対に丸みを帯びた船首と鋭く尖った船尾を持っており、“アメリカ号”の設計は奇抜なものとして受け止められましたが、レースで連戦連勝を重ね、その設計の優秀さが認められ、現在の船型の先駆となったのです。
“アメリカ号”は、船長リチャード・ブラウンの指揮で操船されました。
パイロット・スクーナーとは、当時の主要港において、港外に到着した大型船に水先案内人(パイロット)を送り届けるために作られた高性能の船のことです。代表的な船形は、2本マストで、風上への切り上げ性能に優れたセールを用いています。特に、港外から港に入る地形が複雑なニューヨークの海域では、スクーナーに求められる性能、速度と操船技量が求められ、その点において、“アメリカ号”は、評判の船だったのです。
アメリカスカップの起源となる、“アメリカ号”のヨット模型は、入荷待ち状態です。
◇ (ご参考)現代の最新鋭のアメリカスカップ艇、“BMW Oracle Racing Yacht" ◇

現代のアメリカスカップ艇は、“BMW Oracle Racing”、に代表されるような、最新鋭の設計を取り入れた船型となっています。Oracle Racing は、アメリカスカップに挑戦するために、2003年に創設されたシンジケートで、データベース、ソフトウェアで有名なORACLEの創設者、ラリー・エリソンによって組織されました。2004年8月になってチーム名は、ドイツ、BMWのバックアップを受け、“BMW Oracle Racing”、となっています。
チームの経歴は、2000年に行われたアメリカスカップの挑戦艇を選ぶシリーズ、“Louis Vuitton Cup"、においてイタリアの、“Luna Rossa"、に敗れたポール・ケーヤードが率いる、“America One”、シンジケートを買収する形で創設されています。
その後、スキッパーをポール・ケイヤードから、クリス・ディクソン、ピーター・ホルムベルグに交替し、ラリー・エリソンが2003年に、the Golden Gate Yacht組織したところで、その年のアメリカスカップを戦いましたが、“Louis Vuitton Cup"、において惜しくも、スイスの、“Alinghi"、に、5対1で敗れ去り、挑戦者シリーズで敗退、アメリカスカップの本戦に進むことができませんでした。
2003年のアメリカスカップで、ニュージランドの、“Team New Zealand"、からスイスの、“Alinghi"、にカップが移り、戦いの舞台は、ニュージーランドから、スペインのバレンシアに移りました。“BMW Oracle Racing”は、2007年のアメリカスカップ、挑戦艇シリーズ、“Louis Vuitton Cup"、に出場し、2007年5月20日、セミ・ファイナルにおいてイタリアの、“Luna Rossa"、に5対1で敗れ去り、挑戦者シリーズのファイナルに進むことができませんでした。
敗れ去ったものの、、“BMW Oracle Racing”、は現代におけるアメリカ唯一のアメリカスカップ挑戦艇であり、アメリカを離れ、スペインの地にあるカップを奪取するべく活動を続けており、1951年のNYYC、“アメリカ号”の挑戦者のマインドを持ちつづけているといえるでしょう。
スイス、“Alinghi SUI 64 - 2003、優勝艇”、のヨット模型は、入荷待ち状態です。
イタリア、“Luna Rossa ITA 45 - 2000”、のヨット模型は、入荷待ち状態です。
ニュージーランド、“New Zealand NUZ 82 - 2003”、のヨット模型は、入荷待ち状態です。