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 HOME - マリン ショップ - アメリカスカップストーリーとヨット
◇ アメリカスカップ 物語とヨット ◇
◇ America's Cup and yacht ◇

ビクトリア女王 - Queen Victoria



女王の観戦ヨット - Victoria&Albert



イングランド南東部 - South East



ワイト島 - Isle of Wight



アメリカ号 - America



アメリカスカップ - America's Cup

「崇高の銀杯」
1. Intorduction

 アメリカスカップ。この数奇で崇高なヨットレースの始まりは、1851年のことでした。

この年にロンドンでは万博博覧会が開催され、ビクトリア女王が君臨する大英帝国の地位は、文字どおりピークにありました。英国の産業は、繁栄し活気にあふれ、たくさんの物資や材料が国内はもとより貿易を通じて行きかっていました。

もちろん、運輸の担い手は、船でした。当時は、飛行機など発明されておらず、いかに速く、すぐれた船を作る技術を持っているかということが、先端技術力を持つ国家としての証しであったのです。当時のアメリカ合州国は、登場したばかりの新しい国で、対するイギリスは、産業と技術力において最先端の国でした。

2. Origin of the Cup

 事の始まりは、一通の手紙から始まりました。

差出人は、アメリカのヨットクラブ“ニューヨーク・ヨット・クラブ(NYYC)”、受取人は、イギリスのヨットクラブ“ロイヤル・ヨット・スコードロン(RYS)”。この手紙には、次のようなことが書かれていました。「我々NYYCは、一隻のスクーナーヨットを貴国へ送ります。貴国で開催されている万国博覧会の記念すべきヨットレースに出場したいと思います。船の名前は“アメリカ号(America)です。」

 この一通の手紙から、大英帝国と新興国家にすぎなかったアメリカとの戦いの場が準備されたのです。

この戦いは、単なるヨットのレース競技だけではなく、国が持つ造船技術力の争いの場でもあり、科学や産業力、その奥には国家の威信と大きなプライドを賭けた戦いの場となったのでした。

手紙を受けた英国のRYSは、さっそくレースの準備にとりかかり、ロンドンから南東部にあり、ビクトリア女王がこよなく愛するワイト島(Isle of Wight)を一周して争うことにしました。NYYCが送る“アメリカ号”は、パイロットスクーナーというタイプで、万国博覧会に出展する見本として、1851年の5月3日に進水しました。

一方、RYSからは、15隻のセーリングヨットが参加することとなり、アメリカ号は、たった一隻で戦わなければならなかったのです。堂々とした船型をもつRYSのヨットに比べ、どちらかと言えばスリムな“アメリカ号”に対し「ヤンキークリッパーの申し子がやってきた」と英国人たちは挑発しました。しかしながら、8月22日の10時より開始されたレースで、スタートに出遅れ最後尾となったにもかかわらず、“アメリカ号”は見事勝利してしまったのです。

このレースの模様を、Victoria Albert号より観戦していた女王は、“アメリカ号”の速さと、2位を圧倒的に引き離してゴールした強さに驚きショックを受けました。ここに、ゴール地点でレース艇を待ち受ける女王が、信号手との間で交わした、とても有名な言葉が残っています。

女王    「先頭の船は、見えますか?」
信号手  「はい。“アメリカ号です。”」
女王   「では、二番の艇は?」
信号手  「陛下、二番はございません。」
(Your Majesty, There is no second.)

この「二番がない」という有名な言葉が、いかに“アメリカ号”が速いものであったかを物語っているのです。勝利のトロフィーは、100ギニーカップといわれる純銀で造られたものが、NYYCへ贈られ、アメリカに持ち帰りました。これが、アメリカスカップの起源であり始まりです。

このお話の持つ意味は、当時の超大国であった英国が、万国博覧会という世界的な舞台で、しかも女王の目前で見せた「大いなる屈辱劇」として海洋国としての威信を失墜させただけにとどまらず、その後、カップの奪い合いという形で、英国をはじめ、世界中のセーラーやヨットクラブが、たった、100ギニーのカップを取るために、壮大な歴史が繰り広げられることになったのです。 -続く-
◇ “アメリカ号”- NYYC - について ◇
アメリカスカップ ヨット模型

タイプ : パイロット・スクーナー
進水 : 1851年5月3日
デザイナー : George Sterrrs
船長 : Richard Brown

“アメリカ”のデザイナーは、革新的な設計者で、当時の常識的な船の設計を覆し、ナイフのように鋭くとがった船首(バウ)とそこから弓のように船尾(アフト)にかけて広がる船体の設計を世界で初めて取り入れました。それまでの常識的な船形とは、反対に丸みを帯びた船首と鋭く尖った船尾を持っており、“アメリカ号”の設計は奇抜なものとして受け止められましたが、レースで連戦連勝を重ね、その設計の優秀さが認められ、現在の船型の先駆となったのです。

“アメリカ号”は、船長リチャード・ブラウンの指揮で操船されました。

パイロット・スクーナーとは、当時の主要港において、港外に到着した大型船に水先案内人(パイロット)を送り届けるために作られた高性能の船のことです。代表的な船形は、2本マストで、風上への切り上げ性能に優れたセールを用いています。特に、港外から港に入る地形が複雑なニューヨークの海域では、スクーナーに求められる性能、速度と操船技量が求められ、その点において、“アメリカ号”は、評判の船だったのです。

アメリカスカップの起源となる、“アメリカ号”のヨット模型は、入荷待ち状態です。


◇ (ご参考)現代の最新鋭のアメリカスカップ艇、“BMW Oracle Racing Yacht" ◇
アメリカスカップ ヨット模型

現代のアメリカスカップ艇は、“BMW Oracle Racing”、に代表されるような、最新鋭の設計を取り入れた船型となっています。Oracle Racing は、アメリカスカップに挑戦するために、2003年に創設されたシンジケートで、データベース、ソフトウェアで有名なORACLEの創設者、ラリー・エリソンによって組織されました。2004年8月になってチーム名は、ドイツ、BMWのバックアップを受け、“BMW Oracle Racing”、となっています。

チームの経歴は、2000年に行われたアメリカスカップの挑戦艇を選ぶシリーズ、“Louis Vuitton Cup"、においてイタリアの、“Luna Rossa"、に敗れたポール・ケーヤードが率いる、“America One”、シンジケートを買収する形で創設されています。

その後、スキッパーをポール・ケイヤードから、クリス・ディクソン、ピーター・ホルムベルグに交替し、ラリー・エリソンが2003年に、the Golden Gate Yacht組織したところで、その年のアメリカスカップを戦いましたが、“Louis Vuitton Cup"、において惜しくも、スイスの、“Alinghi"、に、5対1で敗れ去り、挑戦者シリーズで敗退、アメリカスカップの本戦に進むことができませんでした。

2003年のアメリカスカップで、ニュージランドの、“Team New Zealand"、からスイスの、“Alinghi"、にカップが移り、戦いの舞台は、ニュージーランドから、スペインのバレンシアに移りました。“BMW Oracle Racing”は、2007年のアメリカスカップ、挑戦艇シリーズ、“Louis Vuitton Cup"、に出場し、2007年5月20日、セミ・ファイナルにおいてイタリアの、“Luna Rossa"、に5対1で敗れ去り、挑戦者シリーズのファイナルに進むことができませんでした。

敗れ去ったものの、、“BMW Oracle Racing”、は現代におけるアメリカ唯一のアメリカスカップ挑戦艇であり、アメリカを離れ、スペインの地にあるカップを奪取するべく活動を続けており、1951年のNYYC、“アメリカ号”の挑戦者のマインドを持ちつづけているといえるでしょう。

アメリカ、“Young America USA 53 - 2000”、のヨット模型は、入荷済み。

スイス、“Alinghi SUI 64 - 2003、優勝艇”、のヨット模型は、入荷待ち状態です。
イタリア、“Luna Rossa ITA 45 - 2000”、のヨット模型は、入荷待ち状態です。
ニュージーランド、“New Zealand NUZ 82 - 2003”、のヨット模型は、入荷待ち状態です。

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